コラム
高齢者と若者の「困った」を解決する、シェアハウスのカタチ:マネーの達人(2/3 ページ)
高齢者の住居に学生が同居するホームシェアがあります。高齢者と学生のホームシェアには、どんなメリットがあるのでしょうか。
日本にもある世代交流ホームシェア
都内のNPO法人、世代交流ホームシェア事業「リブ&リブ」の場合をご紹介します。
シニアの条件
- 健康面がおおむね良好(介護の必要なし)
- 学生の個室を提供できる
- キッチン、リビングなどの共用可能なスペースがある
- 同居する学生に対して行き過ぎた干渉をせず、独立した生活を送れるように配慮する
大学生の条件
- 週3回、夕〜夜はシニアと共に過ごす(基本的には19時までに帰宅)
- 同居のルールを厳守できる
- 門限は23時
- 水道光熱費を含む生活関連費用として月額2万円をシニアに支払う
このように一定の条件はあるものの、その都度話し合いにより変更することも可能です。
システム
まずは1カ月のトライアル期間を体験。お互いに同居することがOKならば、本格的にホームシェアがスタートします。
シェア後も毎月、コーディネーターが学生とシニアそれぞれと面談。また、電話による相談は随時受け付けてくれるので、そういったフォローは安心できるものがあります。
具体的な料金は以下の通り。
- 入会費:1000円
- ペア構成費・事務費など:2万円
- 年間コーディネート費:3万円
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