午前にストップ高、午後にストップ安──16日の東京株式市場で、東証マザーズ上場のある銘柄でこんな珍事が起きた。Twitterでもトレンドに入るなど、個人投資家の話題になっている。
その銘柄は、電子雑誌などを展開するブランジスタ。取引開始から値を上げ、値幅制限の上限(ストップ高)となる前営業日比3000円高(+約23%)上昇して年初来高値を更新。時価総額は約2200億円に上昇した。
だが午後2時を過ぎると、株価は突然、一気に下降を始める。結局、値幅制限の下限(ストップ安)となる3000円安の9850円で取引を終えた。高値と安値の差は6000円。時価総額に換算すると、高値から830億円余りが数時間で吹き飛んだ計算になる。
同社は携帯電話販売などを手がけるネクシィーズグループの子会社で、昨年9月に新規上場した。先月、秋元康さんがプロデュースする新作ゲームの情報を5月下旬に公開すると発表したことなどから買いが集まり、株価は2月12日に付けた年初来安値の1130円から、3カ月で14倍へと暴騰。16年9月期の予想売上高が28億円という同社の時価総額が2000億円を超えるという過熱ぶりだった。
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