厚労省が5月18日発表した高校生のアルバイトに関する調査結果によると、バイト経験のある高校生のうち32.6%が労働条件などのトラブルを経験していることが分かった。
「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」「テスト期間に休みがもらえなかった」など、シフトに関するものが多かったが、「賃金の不払いがあった」「休憩時間をもらえなかった」「深夜労働をさせられた」といった法律違反の疑いがあるものもあった。
また、60%が労働条件通知書などの労働条件に関する書類を渡されず、口頭でも説明を受けたことがないケースも18%に上った。
長時間労働などを強いる“ブラックバイト”が社会問題化しており、厚労省は調査結果を踏まえ、事業主団体への要請や、高校関係者への周知・啓発を強化するとしている。
昨年12月から今年2月にアンケート調査を行い、1854人から回答があった。
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