「インサイダー取引容疑で、神戸地検と兵庫県警が神戸物産の関係者を一斉聴取」――6月6日、複数メディアによる報道を受け 6日の株式市場で業務スーパーをフランチャイズ展開する神戸物産(東証1部)の株価が急落している。前日終値2431円、始値は2335円で、終値は2174円。値下がり率は前日比マイナス10.57%で、全市場中3位。
神戸物産は、2014年12月と15年7月に、それぞれ上限60万株30億円と、上限100万株100億円の自社株買いを発表した。同社関係者は発表前に自社株買い情報を取引先関係者に伝え、関係者はこの情報に基づいて同社株を買い付け、高値で売り抜けた疑いが持たれているという。
16年2月には「15年11月に同社と関係者を証券取引等監視委員会が強制捜査」と報道されており、報道後は年初来安値の1580円を付けた。利益の総額は約50億円に上るとみられ、立件されればインサイダー取引事件では過去最高額となる。
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