「時間やお金に使われている」という自覚がある人は“人生改善”が必要:銀座で学んだこと(4/5 ページ)
あなたはほしいだけのお金が手に入ったら、今の仕事を続けますか、それとも辞めますか? 今回は、生涯かけて稼ぐということについて、お話ししたいと思います。
成功する秘訣とは
「人生の成功する秘訣(ひけつ)は何ですか?」と、子どものような質問をAさんに投げかけたところ、こんな答えが返ってきました。
「いい意味で、己の目は己だけに向けてそれを満たすこと。他人を気にしてああだこうだと言っている人はまず成功しない。そもそも、成功したとかしないとかも他人が決めているだけで、その人自身が満たされていなければ本当に成功したとは言えない。自分自身が『成功したな、がんばったな』と思えれば、もうその人は立派な成功者だよ」
とはいえ、並大抵のことでは成功しません。営業には常に数字が付きまといますし、ときには大きな失敗をすることもあります。そんなときはどうすればいいのでしょうか。
「重要なのは、今の仕事が好きで喜んでやっているかということ。最初の話に戻るけれど、欲しい金額を誰かがくれると言ったら仕事なんか辞めると思っている人は、その職業に就いていること自体、その人の人生をマイナスに引き込んでいる。
いろいろ理由があってすぐに転職や独立はできない、とあれこれと言い訳を考えてしまう人は、思考の多くをマイナス要素が占めるクセがついている。そういう人は、おそらく何年仕事を続けても、ただ年を取るだけ。
言い訳を考えるより先に“自分とはどういうものか”を客観的に見て、考えなくてはいけない。子どものころは国語が得意だったのか、数学が得意だったのか。リーダーシップがある子どもだったのか、それともリーダーの横にいるタイプだったのか――これらをよく思い出して、自分がどういう人間なのかをきちんと見直す必要がある。それをもとに、自分の得手不得手を見極めてから転職や独立を考えれば、人生きっとうまくいく」
男性にはあまり縁がないかもしれませんが「シャネル」というブランド名をご存じのビジネスパーソンは多いでしょう。創業者のココ・シャネルは、裕福な家の出身ではありません。彼女は孤児院や修道院で育ちましたが、亡き今もシャネルはハイブランドとして世界に君臨しています。
生まれたときからデザイナーを目指していたかどうかは分かりませんが、帽子作りを始めたころから彼女は自らの得手不得手を見極め、その結果、今の不動の地位があるのだと思います。
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