東京メトロは7月20日、丸ノ内線で使用していた旧500形車両がアルゼンチンから約20年ぶりに里帰りしたと発表した。鉄道技術の発展に貢献した車両として保存し、イベントなどでも活用していく考えだ。
旧500形車両は1957年から製造され、赤いボディーにサインカーブの意匠を施したデザインで40年近く丸ノ内線の顔として親しまれた。
里帰りしたのは、96年にアルゼンチンの首都・ブエノスアイレスにわたり、現地で20年以上活躍していた車両。11日に横浜港に到着した。海外での役目を終えて里帰りするメトロの車両はこの500形が初めてという。
今後、中野車両基地などで補修した上で保存。職員の教育やイベントなどで活用していく。
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