介護業界の労働組合、日本介護クラフトユニオンが実施した調査によると、高齢者虐待を防止するための研修内容が「不十分」(どちらかといえば不十分を含む)と回答した介護職員が半数近くいることが分かった。
86.4%の介護職員が研修を受けているが、研修内容について「十分」と答えたのは17%に止まり、10.3%が「不十分」、35.6%が「どちらかといえば不十分」と回答した。
高齢者虐待の原因については「業務の負担が多い」(54.3%)、「仕事上でのストレス」(48.9%)、「人材不足」(42.8%)、などの回答が上位を占めた。
自由記述欄には、「加害者も被害者であり、制度や人材の確保・育成が必要」「自分は虐待などしないと思うことが一番危険。虐待する可能性は誰もが持っている」「十分な人材の確保、質の高い介護員の育成環境が改善されないと虐待は無くならない」などの意見が集まった。
6月23日〜7月7日にネットを使って調査し、同組合に加入する介護職員348人が回答した。
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