格安スマホや格安SIMを提供するBIGLOBEは8月9日、「夏コミと夏フェスの実態調査」の結果を発表した。夏コミ派と夏フェス派はほぼ同数だったが、好んでいるSNSや同行者の傾向に違いが見られた。
夏コミとは東京ビッグサイトで行われる大規模な同人誌即売会「コミックマーケット」のことで、夏フェスとは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」をはじめとして各地で開催される音楽フェスのこと。どちらも“夏の風物詩”ともいえる大型イベントだ。
参加経験は、夏コミが12.1%、夏フェスは12.3%と、ほぼ同率ながらわずかに夏フェスが上回った。夏コミも夏フェスも6割以上の参加者が2回以上参加している。また、6回以上参加したことがあると回答したのは夏コミが19.6%、夏フェスが21.6%と、夏のイベント参戦が“恒例”になっている層が多いことが分かった。
両イベントの参加者には、どのような違いがあるのだろうか。使っているSNSアプリから見てみると、両者ともに7割以上がLINEを利用。利用の多いSNSで2位となったのは、夏コミ参加者ではTwitter、夏フェス参加者ではFacebookとなった。両者で最も大きな差が出たのはInstagramで、夏コミ派が28.6%に対して、夏フェスは42.3%だった。
同行者の傾向はどうだろう。夏コミは、「2〜3人で行く」「1人で行く」「4〜5人で行く」という順で回答者が多く、相手は同性の友人と答えた人が67%だった。一方夏フェスは、「2〜3人で行く」「4〜5人で行く」「6人以上で行く」の順で、相手は「同性の友人」「配偶者/恋人」が57%と同率1位になった。この結果は、「自分の欲しい本を買いに行く」という夏コミと、「自分の好きなアーティストを見に行って盛り上がる」という夏フェスのイベントの性質の違いを反映していると考えられる。
対象は、全国の20〜69歳の男女1万1006人。7月29日にインターネット上のアンケート形式で調査した。
関連記事
- そろそろJRグループは“コミケ臨時列車”を検討しよう
日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット」は今年で40周年を迎えたという。2014年末の第87回(C87)は3日間の動員数が56万人に上った。会場アクセス手段の「りんかい線」と「ゆりかもめ」もフル稼働で対応した。JRもこの“需要”を真剣に考えたほうがいい。 - コンビニとコミケに意外な共通点――売れる商品と陳列の関係
コンビニの売れ筋商品をみると、壁際に置かれていることが多い。その理由として「お客さんに店内を見て回ってもらうため」だそうだが、それだけではない。コンビニオーナーの筆者によると……。 - そもそも音楽は反体制なのかどうなのか問題
「音楽に政治を持ち込むな」「そもそも音楽は反体制だ」──最近、音楽をめぐってこんな議論が交わされた。作家の堀田純司さんは、「音楽と反体制」を戦後史からひもとき、現在の世代との認識のズレを指摘する一方、コンテンツに「反体制」の兆しが現れつつあるのを見ている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.