コラム
失敗した! そんなときこそ、マーケティングで考えなおそう:新商品がヒットする確率は0.3%(1/3 ページ)
新商品がヒットする確率は、実は0.3%とも言われている。失敗して当然――とはいえ、そこから立ち直れるか否かはマーケティングの力を使えるかどうかにある。
著者プロフィール:竹林篤実(たけばやし・あつみ)
東大寺学園高校卒業、京都大学文学部卒業。印刷会社営業職、デザイン事務所ディレクター、広告代理店プランナーなどを経て、2004年にコミュニケーション研究所の代表。ブログ:「だから問題はコミュニケーションにあるんだよ」
新商品を発売したり、新しいサービスを立ち上げたりする。そんなときは、誰もが成功する気満々のはず。まさか失敗するなどとはつゆ足りとも考えていないだろう。けれども、世の中そんなに甘くない。新商品がヒットする確率は、実は0.3%とも言われる。だから失敗して当然、とはいえ、そこから立ち直れるかどうかはマーケティングの力を使えるかどうかにある。
最初にどう考えたのか
マーケティングのセオリーに従うなら、新商品やサービスを企画する際には、マクロ分析、ミクロ分析から始めることになる。具体的にはPEST分析や3C分析である。その上でVC分析、5F分析と進めていく。ただし分析といっても、ロジカル思考に秀でたコンサルタントじゃなければできない、などと大げさに考える必要はない。
分析――すなわち情報を集めて、分類することだ。仮にインバウンド関連のサービスを立ち上げようとしているのなら、PEST分析で集めるべき情報は次のようになる。
- 外国人観光客の来日を促進するような政府の動きはあるのか(Political)
- 為替や海外の経済などの状況はどうなっているのか(Economical)
- Airbnbのようなサービスが普及しているのか(Technological)
また、立ち上げようとしているサービスが、外国人観光客を対象としているなら、
- 彼らが来日時に困っていることは何か(Customer)
- 困っていることを解消するサービスは何があるか(Competitor)
を調べればよい。
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