世の中の社長像をイメージすると、「お金をたくさん持っていて」「大きな家に住んでいて」「週末はゴルフを楽しんでいて」といったことを想像する人が多いかもしれないが、実際のところどうなのか。東京商工リサーチが全国の社長130万人の自宅データを分析したところ、90.4%が「持家」(67万9252人)で、大半が自宅を所有していることが分かった。賃貸マンションや借家、公団などの「賃貸」は7.4%(5万6177人)、「社宅」は2.0%(1万5316人)だった。
「中小企業は会社資産が乏しく、金融機関は貸付に際しリスク回避から社長に不動産などの担保提供を求めることが多い。このため高収入を得やすい側面だけでなく、社長は資産形成の1つとして『持家』による信用力アップを迫られ、持家比率が9割という高率につながったとみられる」(東京商工リサーチ)。
一方、大企業の社長は中小・零細企業より個人保証や私財の担保提供を求められるケースが少ないので、「持家」は86.7%。「賃貸」は8.1%、「社宅」は5.1%という結果に。「大企業の社長は社宅の比率が高い。大企業は福利厚生面の充実に加え、社長の決断スピードも求められ、会社に近い『社宅』で通勤時間の短縮を図っている可能性もある」(同社)
社長の趣味「ゴルフ」がトップ
社長の趣味をみると、トップは「ゴルフ」(43.5%)、2位の「無趣味」(9.0%)を大きく引き離した。以下、「釣り」(8.4%)、「読書」(8.4%)、「スポーツ」(5.2%)と続いた。「『無趣味』が2位に入り、多くの社長は『ワーク・ライフ・バランス』とは無縁の、日夜仕事から抜け出せない姿がうかがえる」(東京商工リサーチ)
社長の最終学歴をみると、最多は「大卒」(52.4%)。次いで、「高卒」(37.5%)、「中卒」(6.7%)の順。社長の名字は「佐藤」(1.3%)がトップ。以下「鈴木」(1.2%)、「田中」(1.0%)、「山本」「伊藤」(いずれも0.84%)と続いた。
社長の誕生日は「1月1日」(0.8%)が最も多く、次いで「1月2日」(0.6%)、「1月3日」(0.4%)で、3位まで正月三が日が占めた。最下位は「うるう年」の2月29日だが、これを除くと12月31日など年末が多く、年末と年始で大きな違いが出た。
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