セブン&アイ・ホールディングスは10月6日、阪急・阪神百貨店を展開するエイチ・ツー・オーリテイリングと資本・業務提携することで基本合意したと発表した。苦戦が続く百貨店事業の再編が目的で、そごう神戸店など関西地区の店舗をH2Oが承継する。
業務提携は、(1)セブン&アイ傘下のそごう・西武が運営する関西エリアの店舗のうち、「そごう神戸店」「西武高槻店」「そごう西神店」をH2Oに承継する、(2)セブン-イレブン・ジャパンがH2Oのポイントサービス「Sポイント」を関西圏店舗に導入──などが骨子。
提携に当たり、H2O発行済み株式の3%(10月5日時点で約57億円分)に当たる株式を持ち合うことで合意した。
セブン&アイの百貨店事業は2016年3〜8月期に18億円の営業赤字に陥っている。同時に発表した3カ年の中期計画では「エリア・業態ごとの選択と集中が不可欠」としており、関西エリアで百貨店事業の再編に踏み切る。
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