夢の「地方移住」で、生活費はどう変わるのか:マネーの達人(2/2 ページ)
最近、地方移住が注目されていますが、都会から地方に移住する前に気になるのは暮らしのお金のことではないでしょうか。今回は筆者の経験をもとに、都心と地方の暮らしにかかるお金を比較してみます。
地方の物価は安いのか、高いのか?
では、地方の物価はどうでしょうか。インターネットなどで情報を探してみると、「地方は物価が安い!」「いや、意外と高い」など、賛否両論です。
これは、ある意味どちらも正しいと思います。私が受けた印象では、都会より安いものもあれば高いものもありました。具体的には野菜や魚介類など、地元で採れるものが安いと思います。
反対に、都会よりも高い、あるいはそれほど変わらないと思ったのが日用品です。都会ではどこでも買える日用品ですが、地方はお店が少なく価格競争が起こりにくいのでさほど安くありません。
全体の生活費は下がるのか?
実際に地方に住んでみて、生活費が劇的に下がったということはありませんでした。家賃は下がりましたが、都心では必要なかった車のガソリン代がかかったり、物価も高いものと安いものの両方があり、トータルで「プラスマイナスゼロ」という印象です。
しかし、地方移住の魅力は生活費が下がることではなく、生活の質が向上するという点にあると私は思います。地方ならではの新鮮な野菜や魚介類が手軽な値段で手に入ることや、地方の仕事に就けば満員の通勤電車にも乗らなくていいので、通勤にかかるストレスから解放されます。
暮らしにかかるお金がさほど変わらないとすれば、自分がどういうライフスタイルを目指しているのかがポイントになります。最近では、地方も移住者を増やそうと体験ツアーなどを定期的に開催しています。地方での暮らしに興味のある人は、まずはそういうイベントに参加して地方暮らしが自分に合っているかを確かめてみてはいかがでしょうか。(垣内結以)
著者プロフィール:
垣内結以
1986年生まれのフリーライター。大学卒業後、大手損害保険会社に就職。正社員だった当時、「ボーナスは全額貯金が当たり前」という、根っからの貯金好き。日々節約にいそしみながらも、お金を使うときは楽しく使いたい派。「お金のこと、難しくてよく分からない!でも、損したくない!」というあなたに向けて、ストレスフリーな節約術から、効果的な貯金方法、知って得する保険の知識などを書いていきます。
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