最新制御技術を標準装備 マツダ、「デミオ」「CX-3」を一部改良
マツダは小型車「デミオ」とスポーツ用多目的車(SUV)「CX-3」を一部改良。操縦安定性を高める制御技術「Gベクタリングコントロール」を標準装備した。
マツダは10月14日、小型車「デミオ」とスポーツ用多目的車(SUV)「CX-3」の一部改良を発表した。デミオは11月17日、CX-3は11月24日に発売する。操縦安定性を高める最新の制御技術を相次ぎ搭載。商品力の強化を図った。
新世代車両運動制御技術「スカイアクティブビークルダイナミクス」の第1弾「Gベクタリングコントロール」を両車に標準装備した。ハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを変化させ、加速度をコントロールする技術で、滑りやすい路面でも安定した操縦性を保てる。「アクセラ」と「アテンザ」に次ぐ標準装備となった。
また、ディーゼルエンジンの不快音を抑制するため、燃料噴射のタイミングを0.1ミリ秒単位で制御する「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を標準装備した(デミオは1.5リットルエンジン搭載モデルのみ)。
安全装備では、夜間視認性を高める「アダプティブ・LED・ヘッドライト」を採用。対向車や前方車両に配慮した光や、速度域に応じた光など、細やかな照射で夜間の運転をサポートする。後退時の衝突被害の軽減を支援する機能なども新たに設定した。CX-3には、走行中にカメラで速度標識や進入禁止標識などを認識する「交通標識認識システム」も採用した。
車体のカラーは、デミオが新色4色を含む全11色、CX-3は新色3色の全8色をそろえる。
同社によると、今夏改良したアクセラとアテンザの販売実績は前年比50%増で推移している。デミオとCX-3を加えた主力4車種を相次ぎ改良することで、商品力や販売力の強化を目指す。
デミオの価格は135万円(税込)から。CX-3は237万6000円(同)から。
関連記事
- マツダ、ハードトップ「ロードスターRF」北米・欧州向け生産スタート 国内は年内発売
マツダがスポーツカー「ロードスター」のハードトップモデル「ロードスターRF」の北米・欧州向け生産を始めた。 - マツダの通信簿
先月末、マツダはサステナビリティレポートとアニュアルレポートを発表した。これはマツダ自身による過去1年間の通信簿とも言えるものだ。今回はそのレポートを基にマツダの現状を分析したい。 - マツダ・アクセラはマイナーチェンジじゃない
クルマは4年ごとにフルモデルチェンジ、その間の2年経過時にマイナーチェンジを行うのがお約束だったが、時代は変わりつつある。そんな中でマツダは「新車効果」を狙ってマイナーチェンジすることを止めるという。 - マツダ「アクセラ」大幅改良 1.5リットルディーゼル追加、新たな車両制御技術を搭載
マツダがスポーツコンパクト「アクセラ」を大幅改良。1.5リットルディーゼルを新たに設定したほか、自然で滑らかな車両挙動を実現するという新技術を搭載。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.