なぜ人は太るのか 「ロジック」を理解していれば痩せられる:新連載・ライザップに挑戦してみた(2/4 ページ)
「飲み会が続いていて、お腹が出てきた」「毎日3食きっちり食べると、太ってしまう」という人も多いのでは。筆者の上阪徹氏は「ライザップ」に挑戦し、ダイエットに成功するわけだが、プログラム終了後も体重は増えていないという。その理由は……。
重要なことはロジックの理解
ライザップは、痩せさせられるところではないのである。自ら痩せるところなのだ。その意識を持ち、そのための「ロジック」をしっかり理解すれば、確実に痩せることができるのである。しかし、ロジックが理解できていなければ、表面的に食事を変えたところで効果は薄いと私は感じている。重要なことは、ロジックの理解なのだ。それを、トレーナーが指導してくれる。
ライザップについての本を書くにあたり、私は周囲にさまざまなヒアリングをしてみた。多くの人が、ダイエットには関心を持っていた。ところが、私のこの質問にうまく答えることができなかった。
「そもそも人はどうして太るのか、知っていますか?」
何が人を太らせるのか。食べ過ぎ? カロリー? 運動不足? 実は私も知らなかった。しかし今回、本を作るにあたって知った。人を太らせるのは「糖質」なのだ。
糖質、という文字だけ見ると、甘いスイーツやお菓子が浮かぶが、それだけではない。ご飯やパン、麺類、果物など、普段ごく普通に食べているものに、糖質がたくさん含まれていたのである。
例えば、ご飯一膳(150グラム)には、角砂糖におきかえると約11個もの糖質が含まれている。食パン1枚(60グラム)にも、角砂糖約6個分。野菜でも、イモ類やニンジン、ゴボウなどの根菜は糖質が多い。パン粉を使った揚げ物、小麦粉を使った点心の皮なども糖質が多い。
糖質は身体に必要なエネルギーになるが、それが余ると体内で脂肪となって蓄積される。子どもや若者は、身体の成長が続いているのでたくさんのエネルギーを使う。糖質をたくさん摂っても、エネルギーとして使われる。
ところが歳を経て成長が止まると、多くのエネルギーを必要としなくなる。それどころか、何もしなければ確実に毎年、筋肉が衰えていく。筋肉が衰えていくと、代謝が落ちて、ますますエネルギーが必要なくなる。運動不足となれば、なおさらだ。だからたくさん余ったエネルギーは脂肪として蓄積されていく。これが、中年太りのメカニズムだ。
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