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「残業(長時間労働)は仕方ない」はもうやめよう:新人記者(応援団長)が行く(3/3 ページ)
電通の新入社員が過労自殺するという事件が起こり、話題になっている。政府はいま「働き方改革」を進めて長時間労働の是正に取り組んでいるが、繰り返されてきたこの問題を本当に解決できるのだろうか。労働問題の専門家、常見陽平氏に話を聞いた。
政府の「働き方改革」は「働かせ方改革」である
鈴木: 最近、常見さんは各メディアで「働き方改革」は「働かせ方改革」だと言っていますね。どういうことか、詳しく教えてください。
常見: どう働くかの前に、そもそもどうやって仕事の絶対量を減らすかという議論がないんですよね。とにかく多くの人を働かせたいってだけで……。いかに働かなくてもいい仕組みを作るかという視点をもってほしいですね。
鈴木: 先ほどのサイボウズの事例も一つの方法ですが、例えば、AIやロボットが得意なところは積極的に任せていくことも必要ですよね。
常見: そうです。どんどん人間から仕事を奪ってもらわないと。それなしに人口減少の中で成長しようとすれば、働く時間は増えていく一方ですから。
政府の「働き方改革」には疑問視すべき点が多くありますが、それでも今後の状況は良くなると期待しています。今は人手不足で超売り手市場ですから、その分企業はようやく労働者にやさしくなっていくはずです。
鈴木: 労働者にやさしくない企業は、人を確保できすに淘汰(とうた)されていきますからね。本日はありがとうございました。
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