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三菱自の中間期、最終赤字が2196億円 燃費不正響く(2/2 ページ)
三菱自動車が2016年4〜9月期連結決算を発表。純損益で2196億円の赤字を計上した。通期でも2396億円の赤字を予想。厳しい状況が続きそうだ。
国内販売は回復基調
国内の生産・販売の状況も示した。軽自動車の生産は、7月の再開以降、徐々に生産台数を増加。「eKシリーズ」の9月の生産台数は前年同月の8割まで回復した。11月28日からは軽自動車の生産ラインを昼と夜の2直体制に戻し、生産台数の拡大を図る。
販売も回復基調だ。10月の販売台数は前年同月比4%増(24日現在)。2月以来8カ月ぶりに前年を上回る見通しとなっている。また、10月の受注台数は登録車が42%増、軽自動車が5%増(24日現在)。「既存のお客さま、地域の皆さまにご支援いただき、回復してきた」(池谷副社長)という。
会見では、信頼回復に向けた取り組みを最優先としながら、出資を受けた日産自動車の支援のもと、開発部門の改革やシナジーの創出に取り組む姿勢をあらためて示した。再発防止策や補償対応など、信頼回復に向けた課題は山積している。「一歩一歩やっていく」(池谷副社長)ことで、一から業績回復を目指す方針だ。
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