電通は11月2日、仮想現実(VR)を活用した広告など、VRのビジネス化に注力するグループ横断組織「Dentsu VR Plus」を新設すると発表した。
従来はグループ会社が個別に取り組んできたが、「2016年は“VR元年”」と称されるほど社会的関心が高まってきた社会的背景をふまえ、新組織の立ち上げによってVRビジネスの開発を本格化する。
新組織は、ゲーム、エンターテインメント、不動産など、既にVR技術の応用が進んでいる分野にとどまらず、あらゆる業界を対象にサービスを展開する予定だという。また、BtoB領域、BtoC領域、メディア領域を含めた幅広い事業内容をサポートするとしている。
同組織が取り組むのは以下の3つ。
- VRを活用した広告ソリューション──VR動画やVRツールの制作など、VR技術を活用したキャンペーンやイベントを提案・実施
- VRを活用した事業開発──VRビジネスに関心がある企業を対象に、VR導入に向けたコンサルティングと事業開発支援を実施
- VR関連市場の創造と発展──VR技術の体験イベントや有識者による講演会を主催している一般社団法人VRコンソーシアムと連携し、VR関連の情報を発信
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