2つの駅がある蒲田は、どんな街なのか?:○○駅の拠点力(蒲田編)(1/4 ページ)
映画『シン・ゴジラ』でゴジラが最初に上陸したのは蒲田だった――。地名を聞いたことがある人は多いと思うが、どんなところなのか。商業施設が充実していて……。
連載「○○駅の拠点力」:
駅は拠点である。新宿駅や東京駅などの大きな駅が拠点となっていることは多くの人が感じているだろう。しかし、そうではない住宅地の駅の中にも、交通の結節点や地域の中心となり、拠点性を持っている駅がある。この連載では、東京周辺のそういった駅を取り上げ、どんなところなのか、なぜ拠点として重要なのかを論じたい。
庵野秀明総監督による話題の映画『シン・ゴジラ』でゴジラが最初に上陸したのは蒲田だった。蒲田の住宅街を、上陸したゴジラ(正確には、その時点では巨大不明生物)を破壊しながら歩き、北品川方面へと進んでいく。
この映画では、蒲田の住宅街がよく描かれている。大田区の人口は、およそ71万6400人。大田区は広い区であり、むろん蒲田だけではない。しかし、それだけの人がゴジラの上陸によって影響を受けるほど、大きな区だ。
大田区役所を有している蒲田は、そんな大田区の中心となっているところである。
そんな蒲田には、2つの蒲田駅があり、それぞれ拠点となっている。1つは東京急行電鉄とJR東日本の蒲田駅、もう1つは京浜急行電鉄の京急蒲田駅だ。
それぞれの蒲田について説明しよう。まず、JR東日本の蒲田駅は、2面3線のホームを持つ駅であり、真ん中の線路は2番線と3番線で共有されている。この線路は、蒲田始発や蒲田止まりの列車が使用する。ホームは、1番線から4番線まである。JR蒲田駅を使用している路線は、京浜東北線だけである。
この駅が始発駅となっているのは、駅の南側に大田運輸区、つまり列車の車庫があるからだ。そのためか、京浜東北線の運行上の拠点となっている。
JR東日本の蒲田駅では商業施設が充実している。駅の東西両入口に「グランデュオ蒲田」がある。
乗車人員も増えている。1989年に11万8000人程度だったが、2015年には14万3000人と増加している。
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