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コロプラ、「白猫テニス」ヒットで売上高過去最高 17年は大幅減収減益見込み
スマートフォン向けのゲームアプリを開発・運営するコロプラが2016年9月期の通期連結業績を発表。新規IP「白猫テニス」の好調で売上高は過去最高だったが、広告宣伝費などが響き営業利益は減益に。
スマートフォン向けのゲームアプリを開発・運営するコロプラは11月9日、2016年9月期(15年10月〜16年9月)の通期連結業績を発表した。「白猫テニス」の好調で売上高は847億円と過去最高だったが、営業利益は318億円(前年同期の単体営業利益は323億円)は減益となった。
主力となるタイトルは14年リリースの「白猫プロジェクト」で、上期は好調だったものの、下期で失速。売り上げは前年比で減少傾向となった。その他の「魔法使いと黒猫のウィズ」「バトルガールハイスクール」「ドラゴンプロジェクト」も不調だったが、16年7月リリースの新規ゲーム「白猫テニス」がヒットし、「白猫IP」全体は増収、売上高も過去最高になった。
減益の要因は、新規IPのリリースに伴う広告宣伝費の増加。前期は73億円だったが、今期は100億円に上った。また、のれん償却の増加や、グッズ販売に伴う棚卸調整の増加も響いた。ゲーム開発会社エイティングとの連結に伴い人件費も急増したが、売上比では9%台と安定している。
VR関連企業に積極的に投資しており、VRタイトルを多数リリースするが、VR市場はまだ萌芽直前と見ている。VRのハード普及拡大を見込み、次期も力を入れていくという。
17年9月期は、スマホゲーム市場の成熟、既存IPのピークアウト、「白猫テニス」の成長鈍化予想などから、売上高550億円、営業利益110億円と、大幅な減収減益を見込む。
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