KLab、ラーメン事業に進出 日本文化を海外展開する子会社設立
モバイルゲーム事業を行うKLabが、日本食と日本文化を海外に展開する子会社「KLab Food&Culture」を設立。国内企業の海外進出をサポートし、日本文化を世界中に輸出。ゲーム事業依存の事業ポートフォリオを拡大する狙い。
スマートフォン向けゲームを開発・運営するKLabは11月8日、日本食と日本文化を海外に展開する子会社「KLab Food&Culture」を設立すると発表した。国際ビジネスの経験に乏しい小規模事業者の海外進出をサポートし、日本文化を世界中に輸出するという。新規事業参入の第1弾として、日本の人気ラーメン店を誘致するテーマパーク「ラーメンアリーナ(拉麺競技館)」1号店を12月19日に中国上海にオープンする。
KLabは「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」などのスマホゲームアプリを展開している。非ゲーム領域ではロックコンサート事業「KLab Entertainment CLASSIC ROCK AWARDS 2016」などの開催を予定しているが、飲食関連への参入は初めて。
収益は不動産サブリースやコンサルティングで得る考え。ゲーム事業に依存している売上ポートフォリオの拡大を狙う。
日本のマンガ・アニメを題材としたゲームを海外展開する上で蓄積してきた、現地向けマーケティングやローカライズ経験を活用。海外4拠点の現地法人でのノウハウも生かす。まずは日本食を提供する企業をサポートするが、将来はそのほかの日本文化も輸出していく考えだ。
新会社の資本金は1億504万円で、KLabが70%、上海で日本食レストランを運営するフードマーケティングアジアが30%を出資する。
KLabが同日発表した2016年第3四半期の連結業績は、売上高57億1100万円(前年同期比6.9%減)と減収ながら、営業利益は9億8000万円(36.1%増)と増益。アプリ「ラブライブ!」や「BLEACH Brave Souls」が好調だった。第4四半期(10〜12月期)は人気タイトルのピークアウトなどの要因から、売上高47億円、営業利益3億5000万円と減収減益を見込む。
関連記事
- 「うたプリ」新スマホゲームはリズムアクション 開発はKLab
ブロッコリーがうたプリシリーズの新しいスマホゲームアプリについて、タイトル名を発表。 - 電通、VRビジネス開発専門の新組織を発足
電通は、幅広い業界へのVRビジネス導入に重点的に取り組むグループ横断組織「Dentsu VR Plus」を発足する。 - サイバーエージェント、4つの新会社を設立 社長は全員20代
サイバーエージェントは11月1日、4つの新会社を設立した。それぞれ、アドテクノロジー事業、カップリングアプリ開発、体験型イベント事業、メディア運営を行う。新会社の社長に就任した4人はいずれも20代。 - サイバーエージェント、売上高・営業益とも過去最高 スマホゲームはガンホー抜く規模に
サイバーエージェントは10月27日、2016年9月期(15年10月〜16年9月)の通期決算を発表。インターネット広告事業とゲーム事業が好調で、売上高と営業利益が過去最高となった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.