コラム
社長、それでも自分の「給料」上げますか?:マネーの達人(1/3 ページ)
業績が好調だと役員報酬も上げたくなります。でも、ちょっと待ってください。給料を上げる前に、2人の経営者の会話を聞いてみましょう。
拝啓 貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。社長様におかれましては順風満帆な経営環境のもと、この度お給料も上げられるご予定とのこと。常々その経営手腕には驚かされるばかりです。
でも、社長様。ちょっと待ってください。お給料を上げる前に、2人の経営者の会話を聞いてください。
給料を上げたい「目先社長」と「将来社長」の会話――。
目先社長: 今期は利益が出そうなので、給料を上げようと思っているよ。
将来社長: それは結構だね。
目先社長: 仕事をリタイヤした暁(あかつき)には、のんびり船で世界を回る計画を立てているんだ。資金は早めに準備するに越したことはないからね。
将来社長: では、今の生活が苦しいというわけではないのだね。
目先社長: うん。子供たちも就職しているし、月に1回は家族で旅行を楽しめる程度の余裕はあるよ。
ポイント1
目先社長は勇退したときの船旅の資金準備のために給料を上げようとしている。ただし、生活するには今の給料でも十分な余裕がある。
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