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地方の公務員が送った米を、なぜローマ法王は食べたのか:スピン経済の歩き方(4/4 ページ)
ローマ法王に米を送った男をご存じだろうか。石川県羽咋市の職員だった高野誠鮮さんの仕事術が注目されている。人に頭を下げない、人に頼まない――といった方法で多くの人を動かしてきたという。どういうことかというと……。
自分の「成果」だけを求めているのかも
人に頭を下げない、人に頼まない――といった交渉術のほかにも、人工衛星を駆使して米の味を向上させた際の情報収集術、「UFOで町おこし」を成功させた人脈術、そして市役所内で上司から睨(にら)まれ、閑職に飛ばされるという挫折から立ち直る術など、高野さん自身の経験に基づく仕事術が豊富に紹介されている。
筆者が高野さんにお会いして強く感じたのは、「この人は多くの人が頭の中で考えるだけで、”やったつもりになっていること”を本当に実行に移している人なんだな」ということだ。
毎日こんなにも頭をペコペコ下げて、謙虚にしているのになぜか仕事がうまくいかない。そんな悩みのある方は、ぜひ高野さんの「行動力」を学んでみてはいかがだろうか。
窪田順生氏のプロフィール:
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで100件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。
著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
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