絶体絶命の本田圭佑 電撃引退説まで飛び交う舞台裏:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/5 ページ)
サッカー日本代表の本田圭佑が、かつてないピンチを迎えている。所属クラブのACミランからは戦力外に近い扱いを受けていて、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦ではスタメン落ち。他のクラブチームに移籍のうわさも出ているが、このままの状況だと……。
移籍先を選べる余裕などない
こうした背景をもとにイタリアの現地メディアを筆頭に各国のサッカーメディアは、今冬の移籍市場で本田がいよいよミランから放出されると報じている。
移籍先の候補として挙げられているのは米MLS(メジャーリーグサッカー)、そして中国スーパーリーグの上海上港だ。だが後者は同リーグで3位に食い込んだ強豪チームとはいえ、欧州主要リーグでのプレーを強く望む本田の願望にかなっているとはとても思えない。前者ならば、かつてMLSについて本田自身が「発展途上でこれから大きく成長する可能性のあるリーグ。まだ現実的ではないが、将来的にここでプレーすることは名誉だ」と口にした経緯もあり、移籍先の許容範囲に収まる可能性は高い。
だが、そうは言っても今の本田には移籍先を選べる余裕などない。イタリアの現地メディアによれば「ミラン側が本田の移籍先を200万ユーロ(約2億3400万円)に設定した」との情報もあるが、この額を支払ってまで本田を獲りに行こうとするクラブが果たしてあるのかどうかという点にはかなりの疑問符が付く。現地メディアの中には「イングランドやスペインの複数クラブが興味を示している」といった報道も散見できたが、実際のクラブ名はまったく挙げられていなかったことからも想像がつくように「単純に興味を示している程度」のものなのだろう。
さらに現地では本田を現時点で戦力外とするミラン側の真意について次のような見解が飛び交っている。
「ミランとしてはできることならばマーケットが閉じる2017年1月中までに本田を他のクラブに放出したい。本田との契約が切れる来年6月より前の移籍であれば、移籍金が発生することで少しでもミラン側はカネを回収したいからだ。
しかしながら、その移籍金がネックになってしまって本田を“処理”できなかったら元も子もない。約7億7000万円もの高年俸は今のミラン選手たちの中でもかなりの厚遇で、そんな超高給取りの本田がいくら半年後に契約が切れるとはいえ来年1月以降もしばらく残留しながらベンチウォーマーになり続けるとしたら他の選手、ひいてはチーム全体にモチベーション低下などの悪影響を及ぼすとクラブ幹部たちは見始めているからである」
関連記事
- ボロボロになりながらも、引退しない松坂大輔の末路
かつて日米を沸かせた怪物伝説も、とうとう終焉の危機を迎えてしまった。福岡ソフトバンクスホークスの松坂大輔投手である。移籍2年目にして最後の最後でチャンスを与えられたが、結果は……。 - “ハンカチ王子”に再来年はあるのか
日本ハムが日本一の栄冠をつかんだ。チームメートは歓喜の胴上げとビールかけを行ったが、ハンカチ王子こと斎藤佑樹投手はかやの外。本人は「来年こそ」と言っているそうだが……。 - 野球評論家の張本勲氏は、なぜ失言を繰り返すのか
人気情報番組『サンデーモーニング』に出演している野球評論家・張本勲氏のコメントが、ネット上でしばしば“炎上”する。現役時代の張本氏は偉大な選手だったのに、なぜ失言を繰り返すのか。スポーツライターの臼北氏が分析したところ……。 - 何が起きていたのか? 清原和博容疑者が古巣・巨人を「震撼」させていた
元プロ野球選手・清原和博容疑者が覚醒剤所持容疑で逮捕されたが、その衝撃はいまだ沈静化していない。新たな疑惑がたくさん浮上してきているからだ。その中の1つ……。 - 重くなったのに、なぜ軽く感じるのか 売り子が背負うビールサーバー
野球場などでキャストと呼ばれている“売り子”が生ビールを販売している。彼女たちが背負っているサーバーは重いので、アサヒビールとデサントは共同で新しいモノを開発。さざかし「軽く」なったんだろうと思っていたら、実は「重く」なっていた。えっ、どうして……?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.