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絶体絶命の本田圭佑 電撃引退説まで飛び交う舞台裏赤坂8丁目発 スポーツ246(4/5 ページ)

サッカー日本代表の本田圭佑が、かつてないピンチを迎えている。所属クラブのACミランからは戦力外に近い扱いを受けていて、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦ではスタメン落ち。他のクラブチームに移籍のうわさも出ているが、このままの状況だと……。

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ミラン内部で“開き直り論”

 そこでイタリアメディアの間でも、ウワサされ始めているのが「無料移籍」である。本来ならば移籍金が発生するはずの今冬のカルチョ・メルカート(サッカーの移籍市場)で「タダでもいいから、どうぞウチの本田を持っていってください」とミラン側が唱えるのではないかという見方だ。

 もともと2014年1月にミラン側は本田をCSKAモスクワから移籍金ゼロで獲得した流れもあるからタダで放出しても別に損はしないとの算段である。大して活躍しなかったにもかかわらず支払い続けている高年俸については「日本からのスポンサー収入やグッズの売り上げなどで多少は回収できている」とプラスに解釈しようという“開き直り論”もミラン内部の中で広まりつつあるらしい。

 ところが、何とこの突拍子もない「無料移籍」でも現地では「本田の意に叶ったクラブが手を挙げるかどうか分からない」との声が出ている。事情通は、こうも続けた。

 「欧州の主要リーグで本田の獲得に強い関心を示しているクラブは現状で皆無。やはりここ最近のパフォーマンスの低さと高年俸がネックとなっている。しかも上海上港はともかくとしてMLSに関しては本田獲得に本気で乗り出そうとする具体的なチーム名が出ておらず、このまま興味を示している程度のまま頓挫する可能性も十分ある。

 いくら移籍金が発生せずにタダだと言っても獲得に動くクラブとしては本田が働く見込みのない選手であれば費用対効果も得られない以上、サラリーは用意できない。本田側の代理人は先日、上海上港が獲得に関心を示す報道を否定してミラン来季残留も視野に入れて交渉しようとタイミングをはかっていると現地メディアに述べたが、あれはまさに本田を取り巻く苦しい現状を表していると言えるだろう」

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