「MVNOは淘汰される」フリーテルの自信:甲斐寿憲のキニナルモバイル(1/5 ページ)
格安スマホ「FREETEL(フリーテル)」がよく売れている。FREETELを製造・販売しているプラスワン・マーケティングは、いまの状況をどのように見ているのか。同社の大仲常務に話を聞いた。
甲斐寿憲のキニナルモバイル:
今やITはビジネスにプライベートに不可欠なもの。特にスマートフォンやタブレット、ノートPCといったモバイル関連は、現代人にとって必須アイテムになりつつある。日常のニュースや何気ない雑談の中にも、モバイルの話題をすることも増えてきているはず。
本連載ではモバイルを中心とした気になる話題をライターの甲斐寿憲がメーカーや開発者、ユーザーに直撃取材をし「実際にどうなのか?」を検証を交えて紹介。今話題の人気の製品、気になるメーカーの動向を分かりやすく紐解いていく。ひょっとすると、そこに新たなビジネスチャンスのヒントが隠れているかもしれない。ぜひ、大人のITスキルの一貫として役立てていただきたい。
「スマホの料金が高くて困っている。なんとかしたいなあ」「『格安スマホ』という言葉をよく目にするけれど、どういう意味かなあ」という人も多いのでは。格安スマホについてご説明する前に、格安SIMカードについて紹介しよう。
格安SIMとは大手キャリアとは異なるMVNO(通信事業において、自前で回線網をもたずに他の通信事業者から借り受けて、自社ブランドで再販する通信業者)各社が大手キャリアからネットワークを借りて、提供しているSIMカードのこと。このSIMカードをスマホにセットすることで、通信が可能になる。今回はMVNOのひとつ、FREETEL(フリーテル)についてご紹介する。
FREETELとは、プラスワン・マーケティングが運営する、日本のMVNOおよび携帯電話端末のブランド。2012年10月5日に設立し、格安スマホ「Priori」「nico」「REI」などを販売している。製造は海外で行っているが、製品の企画や品質の管理は日本で行われている。
現在、多くの企業がMVNO市場に参入している。楽天モバイル、BIGLOBEモバイル、イオンモバイル、LINEモバイルなど、ここ数年でたくさんの業者が誕生した。その中でもFREETELが特徴的なのはMVNOでありながら、機種メーカーでもあること。そこで、プラスワン・マーケティングの大仲泰弘常務取締役にFREETELの目指す方向性と今後のMVNOについて話を聞いた。
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