ニュース
デンソー、軽向け世界最小ステレオ画像センサー開発:ダイハツ・タントに採用
デンソーは、軽自動車向けの小型ステレオ画像センサーを新開発。世界最小のサイズで軽自動車への搭載性を高めた。
デンソーは12月27日、軽自動車向けの小型ステレオ画像センサーを開発したと発表した。車両に搭載されるステレオ画像センサーとしては世界最小。ルームミラーの裏側に搭載可能で、スペースが限られる軽自動車への搭載性を向上させた。
新開発のステレオ画像センサーは、11月に発売されたダイハツ工業「タント」の衝突回避支援システム「スマートアシスト3」に採用された。
画像センサーは、搭載されたカメラにより道路上の白線や前方の障害物などを識別する機器。今回開発した製品は、左右2つのカメラを搭載することで、車両から対象物までの距離測定の正確性を向上。衝突回避支援ブレーキ、車線逸脱警報、オートハイビームなどの機能に活用される。
軽自動車は搭載スペースが狭いことから、サイズを小さくして搭載性を高めた。通常のステレオカメラは、測定可能な距離が長いほど左右2つのカメラの幅を大きくする必要がある。新開発のセンサーは、高精度なレンズゆがみ補正とステレオマッチング技術を組み合わせることで、必要な測定距離を保ちながら2つのカメラの幅を半分にした。
製品サイズは幅12.5センチ、奥行き8.5センチ、高さ3.5センチ。
小型化したことで、ルームミラーの裏側に搭載できるようになった。カメラの位置がワイパーの作動領域内に入ることから、雨天時や異物付着時にも性能を発揮する。
関連記事
- デンソーとNEC、自動運転などの分野で協業
自動車部品メーカーのデンソーとNECが自動運転や高度運転支援などの分野で協業を始めた。 - 踏み間違い事故は7割減 トヨタが安全支援システム調査
トヨタ自動車は、安全支援技術「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」の調査結果を発表。駐車場内におけるブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故、後退時の事故がICSによって減少した。 - デンソーと東芝、自ら学習する画像認識AIを共同開発 運転支援・自動運転実現へ
デンソーと東芝は、自動運転や高度運転支援の実現に向けて、画像認識システム用の人工知能技術を共同開発すると発表。 - AIの答案を「代筆」する「東ロボ手くん」誕生
デンソーウェーブとデンソーが、試験の答えをAIに代わって書いてくれるロボットアーム「東ロボ手くん」を開発。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.