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アサヒ、ビール類0.4%増 17年計画「ザ・ドリーム」テコ入れ(1/2 ページ)

アサヒビールは2017年のビール類の販売目標を前年比0.4%増の1億6200万ケースとする計画を発表。16年に苦戦したビールの新ブランド「ザ・ドリーム」を大幅にリニューアルするほか、好調なブランドにも磨きをかける。

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 アサヒビールは1月6日、2017年のビール類(ビール・発泡酒・新ジャンル)の販売目標を前年比0.4%増の1億6200万ケースとする計画を発表した。発売30周年の主力ブランド「スーパードライ」を強化するほか、16年に苦戦したビールの新ブランド「ザ・ドリーム」を大幅にテコ入れする。好調だった新ジャンル「クリアアサヒ」や缶チューハイ「もぎたて」にも磨きをかけ、酒類の各市場で存在感を強める。

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大幅リニューアルで打って出る「ザ・ドリーム」

 16年のビール類の販売数量は前年比0.3%増の1億6130万ケースだった。クリアアサヒを中心とした新ジャンルが10.0%増の4290万ケースと大きく伸び、全体をけん引した。

 そのうち、ビールは2.8%減の1億310万ケース。スーパードライの販売数量は1億ケースを維持したものの、外食不況により業務用が不振だった。また、16年3月に発売したザ・ドリームは147万ケースにとどまり、目標の200万ケースに届かなかった。

 缶チューハイのジャンルでは長年、柱となるブランドがなく苦戦していたが、16年4月に発売したもぎたてがヒット。計画を上回る700万ケースを販売した。

ザ・ドリームを大幅テコ入れ

 17年は商品力のさらなる強化に加え、飲む機会と飲用の場の創出を狙う。都内で開いた事業方針説明会で平野伸一社長は「斬新で革新的な商品を展開し、各市場でナンバーワンブランドを増やしたい」と語った。

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2017年の方針を語った平野社長

 ビール市場で苦戦しているザ・ドリームは、大幅にリニューアルして2月7日に発売する。現行商品は、「糖質50%オフ」を打ち出したものの、生ビールに糖質オフのイメージがなく、新ジャンルと間違われる傾向があったという。新商品は、仕込み工程における技術開発により、麦芽100%と糖質50%オフの両立を日本で初めて実現。パッケージも、本格的なビールブランドをイメージして一新する。再び年間200万ケースの販売目標に挑む。

 主力のスーパードライは30周年記念商品や、イベントに合わせたキャンペーンなどを展開。平野社長は「若い人たちがビール離れしているのではなく、飲む場が減っているだけ。花見や花火大会などをきっかけに、コト消費の取り組みを徹底的にやっていく」と強調した。国内で1億ケースの販売を守る。

 ビールの販売目標は、0.9%増の1億400万ケースに設定した。

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