2016年(1〜12月)の国内新車販売台数は、トヨタ自動車「プリウス」が前年比94.9%増の24万8258台で、4年ぶりにトップとなった。15年12月に投入された新型車が寄与した。軽自動車ではホンダ「N-BOX」が2年連続の首位だった。
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1月11日発表した。
ホンダのN-BOXは、登録車を含めた全体では2位。0.8%増の18万6367台だった。11年の発売以来、フルモデルチェンジを実施していないが、安定した人気を維持している。
3位はトヨタ「アクア」で、22.0%減の16万8208台。小型車市場では依然として人気が高いが、15年の首位からは後退した。
4位はダイハツ工業の軽「タント」で、1.1%減の15万5998台だった。5位はトヨタ「シエンタ」。15年夏に発売した新型車効果で、96.9%増の12万5832台だった。
車名 | 台数 | |
---|---|---|
1 | プリウス(トヨタ) | 248,258(94.9) |
2 | N-BOX(ホンダ) | 186,367(0.8) |
3 | アクア(トヨタ) | 168,208(-22.0) |
4 | タント(ダイハツ) | 155,998(-1.1) |
5 | シエンタ(トヨタ) | 125,832(96.9) |
6 | デイズ(日産) | 105,731(-29.8) |
7 | フィット(ホンダ) | 105,662(-11.8) |
8 | ムーヴ(ダイハツ) | 102,410(-15.2) |
9 | ノート(日産) | 102,402(4.5) |
10 | アルト(スズキ) | 99,715(-8.8) |
台数のカッコ内は前年比増減率、単位は% |
16年12月のランキングは、ホンダのN-BOXが前年同月比25.8%増の1万4967台となり、3カ月ぶりのトップだった。プリウスは22.1%減の1万2776台で2位。11月に1位となった日産「ノート」は97.8%増の1万2403台で3位だった。
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