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17年転職市場、求人数増加へ 働き方改革など影響売り手市場の傾向

インテリジェンスによると、中途採用求人数は25カ月にわたって伸び続け、2016年12月の求人数は過去最多となった。17年も転職市場は活発化を続けると予測する。

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 人材サービス大手のインテリジェンスが1月16日に発表した転職市場調査結果によると、2016年12月の中途採用求人数が前月比2.9%増となり、25カ月連続で過去最多を更新したことが分かった。一方、転職希望者数は前月比9.1%減となり、売り手市場の傾向が強まっている。

 業種別にみると、12月に求人数が大きく増加した分野は、金融(前月比7.0%増)、メディア(同5.5%増)、サービス(同4.4%増)など。うちIT・通信系の求人数は2.2%増にとどまったが、求人倍率は7.62と全業種中最多。技術職が転職希望者の人気を集めていることが分かった。

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2016年12月の求人数(インテリジェンス調べ)
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2016年12月の転職求人倍率(インテリジェンス調べ)

 今年上半期(1〜6月)も転職市場の活発化が続き、求人数が緩やかに上昇していくと予測。政府が進める「働き方改革」の影響で、在宅勤務や副業などの業務形態が可能になること、人工知能(AI)やロボットが発達し、新技術を生かした職種が生まれること、業界内外での業務提携が進むこと──などが求人の増加要因になるとみている。

 AIやロボットが発達するにつれて、人間の仕事が奪われることが懸念されているが、同社は「機械ができる仕事は機械に任せて、人は人にしかできない仕事をするようになる。新たな仕事や役割へのニーズは増えるはず。17年は、求職者にとっては大きなチャンスになる」とみている。

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