NECプラットフォームズ、サービスロボット「パペロ」を披露:ロボデックス
NECプラットフォームズは「ロボデックス」でサービスロボット「PaPeRo i」(以下、パペロ)を披露した。受付対応や見守りサービスでの需要が高いという。
1月18日に開幕したサービス・産業用ロボットなどが一堂に集結する展示会「ロボデックス」(東京ビッグサイト、20日まで)で、NECプラットフォームズはサービスロボット「PaPeRo i」(以下、パペロ)を披露した。
パペロは、座布団型の高速ゲートウェイ(ルーター)に、頬や口にあるLEDを使って表情を表現するインタフェースを融合させたロボット。各種センサーが搭載されており、人を認識して会話ができるほか、部屋の温度や照度、湿度を計測することもできる。
2016年7月からプラットフォームとして提供しており、既に開発パートナー企業、約100社が導入している。見守りサービスや、オフィスの受付対応での活用にニーズがあるという。
例えば、見守りサービス「いまイルモPaPeRo i」(開発パートナーはソルクシーズ)では、リビング、寝室、トイレ、玄関などに人を検知するパペロを設置することで、離れた場所からでも専用アプリを通じて24時間、安否(行動履歴)を確認することができる。
「見守りサービスは、遠方で1人暮らしをしている身内の安否確認などで活用のニーズが高まっています。しかし、『カメラによる監視には抵抗がある』という方は多く、課題となっていました。パペロならセンサーによる検知で安否確認を行えますので、プライバシーの問題はありません。その点が好評のポイントになっています」(NECプラットフォームズ・IoTビジネス本部、川島理俊マネジャー)
受け付け対応サービス「受付システム Plus for papero i」(開発パートナーはソフィアプランニング)では、担当者を呼び出すタッチパネルの操作をパペロが音声案内するほか、来客者を撮影して呼び出されている担当者に送信する。担当者は自席にいながら、専用アプリを通じて相手の顔を確認することができ、その場で会話することも可能だ。「飛び込み営業」への対応策としても役に立っているという。
また、「業務効率化だけでなく、ロボットを活用していることで企業イメージの向上にもつながると考えているユーザーも多い」(川島氏)そうだ。
川島氏は「多くの企業がサービスロボットの必要性に徐々に気付いてきているが、市場はまだまだ盛り上がっているとは言えない。パペロのパートナー企業を年内に150社以上に増やし、ロボット市場を各企業と共に盛り上げていきたい」としている。
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