ファミマでチケット用紙盗難か 偽造チケットに悪用:3店舗から用紙がなくなる
ファミマ店舗から印字前のチケット用紙がなくなり、偽造ライブチケットとして出回っていたことが分かった。
ファミリーマートは2月8日、店舗から印字前のチケット用紙約3200枚がなくなり、この用紙を悪用した偽造チケットが出回っていると明らかにした。チケット用紙は盗まれた可能性もあり、警察に被害届を提出。偽造チケットとして使われる可能性があるチケット管理番号を公開し、注意を呼び掛けている。
同社によると1月11日、2016年末に開催された「COUNTDOWN JAPAN 16/17」で偽造チケットが使われていたことが発覚した。同イベントの正規チケットを販売したイープラスによると、チケットは正規チケットに酷似した文言が印字され、あたかも同社サービスで正規に購入したチケットであるかのように偽装していたという。
同月17日、チケット用紙は都内の3店舗に納品されたもので、店舗からなくなっていることを確認。偽造チケットとして流通する可能性を警察に相談し、被害届が受理された。
イープラスによると、偽造チケットは用紙を不正に入手した何者かが作成し、転売サイトなど私的なルートを通じて流通させた可能性があるという。また「COUNTDOWN JAPAN 16/17」以外のイベントでも偽造チケットが出回っている可能性があるという。
ファミリーマートは、偽造チケットが流通するのを防ぐため、偽造チケットとして使用される可能性のあるチケット管理番号をWebサイトで公開。チケット裏面の2カ所に記載されている。
ファミリーマートは今後、各店でチケット用紙の管理体制を強化する方針。「深く反省し再発防止に向けて一層、管理体制の強化に努め、皆様に安心してご利用いただけるよう、万全を期してまいります」と謝罪している。
イープラスは、16年4月にもファミリーマートで同様の事件が起きており(容疑者は逮捕・起訴済み)、チケット用紙の厳正な管理体制の構築を強く要請していたという。再び事件が起きたことで「委託先企業であるファミリーマートに対し、指導が至らなかったことを深く反省しております」と謝罪している。
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