大谷のWBC参加断念の裏に、大人の事情:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/3 ページ)
侍ジャパンが主役を失ってしまった。日本ハムの大谷翔平投手がケガを理由にWBCの参加を辞退した。この決断について、球団関係者はどのように見ているのだろうか。また、米球界の間で怪情報が流れている。どういう情報かというと……。
侍ジャパンが主役を失ってしまった。日本ハムの二刀流・大谷翔平投手が右足首の負傷を理由に第4回ワールドベース・ボール・クラシック(WBC)の参加を辞退した。
てんやわんやの騒動の末に大谷の代役としてソフトバンク・武田翔太投手の追加召集が決まったことで、このゴタゴタは何とか沈静化しつつある。投打両面での活躍が期待されていた大谷を失ったダメージは余りにも大き過ぎるが、言うまでもなく野球は1人でやる競技ではない。今こそ他の侍メンバーたちは小久保裕紀監督らスタッフとともに一致団結して大谷不在の逆境を跳ね返し、世界一奪回を果たしてほしい。多くの野球ファンはそのように感じているはずだ。
ところで気になるのは侍ジャパンのメンバー入りを辞退した大谷の今後だ。一部では右足首負傷で最悪の場合は手術の可能性もあると報じられたが、どうやら現時点では回避されそうな模様。さすがにシーズン開幕は間に合わない可能性が高いものの、仮にそうなったとしても長期離脱とまではならないとの見方が強い。日本ハム側は「どんなに出遅れても4月中には何とか一軍で投打ともにプレーさせたい」という意向を持っているようだ。
今季終了後のオフ、「大谷は米メジャーリーグに移籍するのではないか」とささやかれている。昨年末の契約更改時に球団側が大谷に2017年シーズン終了後、本人が希望するならばメジャー行きを許可するというオプションを与えたからだ。しかし今回のWBC参加辞退によって、大谷はメジャーリーグの各球団へアピールする絶好の機会を失ってしまった。しかも開幕に間に合わずに出遅れ、なおかつ予想に反して離脱期間が長引けば「メジャー移籍も泡と消えてしまうのではないか」という声も聞こえてきている。
本当にメジャーリーグ側は大谷のWBC参加辞退に眉をひそめているのだろうか。実際に取材してみたところ、案外そうでもないことが分かってきた。大谷を花巻東高時代から追いかけて密着マークを続けているナ・リーグ球団の関係者は「全くそんなことはない」と言い切り、次のように述べた。
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