大塚家具は2月10日、2016年12月期(1月1日〜12月31日)の単独最終損益が45億6700万円の赤字になったと発表した。売上高は前期比20.2%減の463億700万円、営業損益は45億9700万円の赤字だった。
業績不振の原因について、同社は「商品の本質的なブランディングや、来店頻度を高めるためのインテリアやアクセサリーの商品開発が不十分だった。また、住宅事業者との提携再開が遅れたため、新築関連需要に対する依存度の高い大型店が不振だった点が低迷につながった」としている。
この結果を踏まえ、同社は10日、15年2月に策定した中期計画(15〜17年度)を取り下げると発表。16年12月期の大幅な損失が影響し、目標達成が困難になったためだという。
今後はビジネスモデルの再構築を進め、17年3月上旬にもリユースなど新事業を織り込んだ「中期ビジョン」を公表する予定。
17年12月期は、売上高が前期比14.5%増の530億1900万円、営業損益は5億円の黒字、最終損益は3億6700万円の黒字を見込んでいる。
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