キリンビールは月16日、米国発のクラフトビール「ブルックリン ラガー」の家庭向け缶と飲食店向け大樽を3月7日に全国で発売すると発表した。キリンは米Brooklyn Breweryに出資しており、人気の高いブランドを商品ラインアップに加えてクラフトビール市場の拡大を図っていく。
Brooklyn Breweryは1987年にニューヨークで創業。ブルックリン ラガーは爽やかな飲み口と華やかなホップの香りなどが特徴で、日本でもクラフトビール好きには知られる存在だ。
販売するのは350ミリリットル入りの家庭用缶と、飲食店用の15リットル大樽(それぞれオープン価格)。キリンビール滋賀工場で製造する予定。
「ブルックリン」ブランド事業は、キリンが60%出資して2月1日に設立した合弁会社「ブルックリンブルワリー・ジャパン」(資本金1億円)を通じて行い、将来は商品の共同開発や飲食事業の展開も検討していく。
ビール消費量が落ち込む中、キリンはクラフトビールに力を入れており、16年9月にヤッホーブルーイングと、同年10月にBrooklyn Breweryとの資本・業務提携を発表。現在クラフトビール市場で3割のシェアを21年には6割に引き上げる目標を掲げる
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