プレミアムフライデーで生活はどう変わる?:マネーの達人(3/3 ページ)
2017年2月24日の金曜日から「プレミアムフライデー」が始まります。「月末最後の金曜日をいつもと違う豊かさを楽しむ日にしよう」という官民一体の取り組みですが、果たして私たちの生活に大きな変化は現れるのでしょうか。
企業の導入例
ここからは、プレミアムフライデーを導入する企業を見ていきましょう。
大和ハウス
プレミアムフライデーの実施は偶数月の最終金曜日。通常は9時から18時までの就業時間を、当日は8時から13時までに(部門により異なる)。推奨は15時までの就業ですが、13時までとすることで半休となり、時間の使い方の選択肢も増えるメリットが期待できそうです。
サニーサイドアップ
通常は10時から19時までの就業時間を、プレミアムフライデーは10時から15時までに。就業時間は15時まででも、給料は通常勤務である19時までの分を全額支給するとのこと。
さらに、初回の2017年2月24日は非正規雇用社員を含む全てのメンバーに「プレミアムフライデー支援金」として3200円を支給するそうです。
プレミアムフライデーは浸透するのか
官公庁や企業の中には、プレミアムフライデー該当日に有給休暇の取得を推進する所もあります。
一方、飲食店を始めとするサービス業はもちろん、医療機関や福祉施設などでは実施が不可能といわれています。人手不足が問題となっているうえに利用者が増えることで、スタッフの負担がさらに重くなり、人材の確保がますます厳しくなるのではという懸念の声もあります。
このように、プレミアムフライデーを導入できる企業や職種は限られてしまうという現実も否定できません。忙しい月末の金曜日ということもあり、さまざまな事情から「しばらくはようす見」という企業も少なくありません。現時点ではは未知数ですが、こうした取り組みが広く浸透するのを期待したいです。
プレミアムフライデーが現在の働き方に一石を投じ「自分のための時間」「大切な人との時間」についてあらためて考える機会になることは間違いないでしょう。(藤なつき)
著者プロフィール:
藤なつき
保険、マネー、健康、医療、福祉、教育、伝統工芸、伝統行事など、幅広い分野の記事を執筆。
仕事をしながら、自分自身もたくさんの発見と新しい知識を身に付けられると感じる毎日。2013年FP2級取得。東京育ち、福岡在住。
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