JCBは2月17日、消費者のクレジットカード使用状況をまとめた「クレジットカードに関する調査結果」の2016年度版を発表した。20代のクレジットカード保有率が低い傾向があることや、使用するカードを選ぶ基準は「ポイントやマイルのためやすさ」であることが分かったという。
調査によると、クレジットカードの保有率は、前年比0.2ポイント増の84.2%。年齢別では、30〜50代の約8割、60代の約9割がカードを所持している一方、20代の保有率は男性が66.1%、女性が74.9%と比較的低かった。
クレジットカードの平均保有枚数は、前年から横ばいの3.2枚。内訳は、「2枚」(25.2%)、「1枚」(23.0%)、「3枚」(20.7%)という結果だった。また、年齢別では、50代に3枚以上のクレジットカードを持つ人が多かった。
所持するクレジットカードの中で、最も使用頻度の高いものは「ポイントやマイルをためやすいカード」で、46.0%を占めた。以下、「入会金や年会費が安いカード」(33.0%)、「日常的に利用している銀行口座を利用できるカード」(16.2%)、「よく行く店舗で割引サービスが受けられるカード」(13.2%)と続いた。JCBは「利得性の高さや、普段の生活で接点がある場所でのサービスの充実が、クレジットカード利用を促進させる」とみている。
クレジットカードの月平均利用頻度は5.7回、月平均利用金額は4.9万円だった。用途として最多だったのは「オンラインショッピング」で、37.4%。30代女性の人気を集め、使用率が前年から1.6ポイント増加していた。以下、「携帯電話料金」(29.1%)、「スーパーマーケットでの買い物」(26.0%)、「電気料金」(16.7%)と続いた。
調査は16年9月、20〜60代の男女3500人を対象にインターネット上で実施した。
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