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国内ITサービス市場、成長鈍化 大規模プロジェクト終局で

2016年の国内ITサービス市場の推定は、前年比1.4%増の5兆4515億円だった。過去2年の高い成長率をけん引していた金融機関、官公庁、地方自治体における大規模プロジェクトが終局に向かい、成長が鈍化した――IT専門調査会社IDC Japan調べ。

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 IT専門調査会社のIDC Japanが2月27日発表した「国内ITサービス市場予測」によると、2016年国内ITサービス市場規模(推定)は、前年比1.4%増の5兆4515億円だった。14〜15年は2年連続で3%を超える成長だったが、けん引していた金融機関、官公庁、地方自治体における大規模プロジェクトが終局に向かい、成長が鈍化した。


国内のITサービス市場は成長が鈍化(=IDC Japan)

 17年以降は、クラウドやIoT(モノのインターネット)に関するシステム投資が増えていくものの、国内経済の低成長やITサービスの代替製品/サービスの影響により、16〜21年の平均成長率は1.1%程度になる見通し。21年には5兆7674億円になると予測する。

 成長が停滞する一方で、新たな成長領域として注目されているのが、クラウド、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術、モビリティなどを基盤とした新しいサービスや新しいビジネスモデルであるDX(デジタル・トランスフォーメーション)。IDCは「業界の壁を超えた連携やエコシステム構築が重要になる中で、ITサプライヤーは、DX時代の新たな競争環境における自社のポジショニングを明確化すべき」と分析している。

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