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老舗メーカー、50代を“新卒採用”する理由:変革する人材採用
森下仁丹は3月1日から、50代をターゲットにした「第4新卒採用」を始める。前職でのキャリアを問わず、ポテンシャルを重視して採用するという。
大阪の老舗医薬品メーカー、森下仁丹が50代を“新卒採用”する。その理由とは?――。
森下仁丹は3月1日から、50代をターゲットにした「第4新卒採用」を始める。前職でのキャリアを問わないポテンシャル採用で幅広く人材を募集する。
募集職種は、営業、商品開発、製造、新規事業開発に関するマネジメント業務(幹部)で、正社員として募集する。前職でのマネジメント経験や、同業界での就業経験は問わず、「入社後にやりたいこと」「やる気」といったポテンシャルを重視して採用する。
狙いについて同社の広報担当、磯部美季さんは「イノベーションを起こせるのは若い人だけではない。豊富な人生経験、ビジネス経験を積んだシニアの方が大きな可能性を秘めている」と説明する。
「これまでの採用では、同じ業界でのビジネス経験やマネジネント経験が、逆にイノベーションの妨げになっているという課題があった。新卒採用と同様にポテンシャル重視で幹部を募集することで、会社を成長させてくれる人材を集めたい。また、昔よりも健康寿命が長くなり、50代でも新しい挑戦ができる時代になった。生きがい、働きがいを提供していきたい」(磯部さん)
3月1日から求人広告を出稿する。求人広告のキャッチコピーは「オッサンも変わる。ニッポンも変わる」だ。
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