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くつろぐためにバスに乗る? 高速バス車両が進化イメージ転換狙う(2/2 ページ)

充実した設備や快適に過ごせる空間を備えた高速バスの競争が激化している。バス事業各社は、「ゆったりとした空間」や「最高の休息」といったキーワードで需要の創出を図る。

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人気の豪華バスが東京・大阪路線に

 最高級クラスの高速バスといえば、中国バスが広島〜横浜間で運行している「ドリームスリーパー」がある。14席しかない贅沢(ぜいたく)なつくりや、快眠を追求したシートなどが話題になった。

 そのドリームスリーパーが東京〜大阪間の路線にも導入。関東バスと両備バスによる「ドリームスリーパー東京大阪号」の運行が1月18日に始まった。

 ドリームスリーパー東京大阪号は、業界初となる扉付きの完全個室を備える。座席数は11席と、ドリームスリーパーよりもさらに減らした。運賃は座席料金込みで2万円と、新幹線の指定席よりも5000円以上高い設定となっている。

 高級志向のバスには、全国で人気となっている豪華列車のように、「バスに乗ること」を目的とした旅行ニーズを喚起するような贅沢な空間がつくられている。また、しっかりと睡眠や休息を取りながら、時間を有効活用して移動する手段としての需要もありそうだ。

 一方、大きな事故の発生により、高速バスの安全性を不安視する声も少なくない。新型の車両や充実した設備の導入によって、最新の安全システムを備えていることも、訴求できる点になるだろう。

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