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見る人の顔の表情をAIが分析 感情に合わせて広告配信:博報堂など開発
博報堂など3社が、AI(人工知能)の顔認証技術を用いて受け手の感情を分析し、結果に応じて広告を出しわけるシステムを開発。
博報堂、博報堂アイ・スタジオ、日本マイクロソフトは3月9日、人の顔の特徴や感情に合わせて異なる広告を出しわけるターゲティング広告配信システム「Face Targeting AD」を開発したと発表した。3月12日から米テキサスで開催する展示会「サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)2017」で公開する。
専用の鏡型デジタルサイネージの前に人が立つと、顔の特徴と表情をもとに、クラウド上のAI(人工知能)が年齢・性別・感情・健康状態などを分析。疲れている人には栄養ドリンクの広告を表示するなど、分析結果に応じた広告を配信する仕組みだ。
広告は、静止画・動画の両方を配信可能。鏡の中に映った利用者の顔に眼鏡をかけたり、しわを増やしたりといった演出もできる。
広告システムのコンセプトと演出を博報堂が、顔認証技術、特徴別の広告配信技術、鏡型デジタルサイネージの開発を博報堂アイ・スタジオが担当。分析を行うAIは、日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」上のAIサービス「Microsoft Cognitive Services」を活用する。
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