だからブラック企業の「生産性」は低い、いくつかの理由:水曜インタビュー劇場(ピョーちゃん公演)(1/5 ページ)
「欧米企業に比べて、日本の生産性は低い」といった話をよく耳にするようになったが、多くのビジネスパーソンはピンとこないかもしれない。世界の常識と日本の常識はどこがズレているのか。グーグルなどで人材育成に携わったピョートルさんに聞いたところ……。
部下とうまくコミュニケーションをとるためにどうすればいいのか。部下と一対一で話すこと。彼ら・彼女らが何を考えているのか。何を望んでいるのか。そうした話をじっくり聞くことで、やがて両者の間で信頼関係が構築されていく。結果、情報交換が活発になり、イノベーションが起きやすくなる――。
前回、人事コンサルタントなどで活躍しているピョートル・フェリークス・グジバチさんに、そのような話を聞いた。ピョーちゃんの愛称で親しまれている彼は、ポーランドで生まれて2000年に来日。モルガン・スタンレーやグーグルなどで活躍し、現在は2つの会社を経営している。事業戦略や人材開発などに携わってきて、最近著書『世界一早く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか』(SBクリエイティブ)も出された彼に、もうひとつ聞きたいことがある。それは、日本企業の「生産性」について。
「欧米企業に比べて、日本の生産性は低い」といった話をよく耳にするようになったが、多くのビジネスパーソンはピンとこないかもしれない。考えてみれば、それは仕方がないこと。なぜなら、日本の企業でずっと働いていたら、それが常識になって、世界の常識からズレていることに気付かないからだ。
では、生産性が低い日本企業にどのような特徴があるのか。何か共通点のようなものがあるのか。数多くの企業を見てきた、ピョートルさんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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