国土交通省は3月15日、福山通運とヤマト運輸が「ダブル連結トラック」を活用した輸送の実証実験に参加すると発表した。車両が21メートルと長く、大型トラック2台分の貨物を積載できるトラックを使用した実験で、ドライバーの高齢化や人手不足に対処することが目的。両社ともに17日夜から走行を始める。
実験を行うエリアは新東名高速道路が中心。福山通運は、静岡県裾野市〜愛知県北名古屋市のルートを、1日当たり1台が走行する。ヤマト運輸は、神奈川県愛甲郡愛川町〜愛知県豊田市のルートを、1日当たり2台が走行する。
国土交通省では、特車許可基準を現行の21メートルから25メートルへと緩和することを検討。より大きなトラックを活用した実証実験を行う可能性もあるという。
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