相模ゴム工業の新製品は「ラブラブになれる」ミスト:「ALL YOU NEED IS LOVE」
相模ゴム工業が新製品「ALL YOU NEED IS LOVE」を発表。国内市場が伸び悩む中、カップルや夫婦に向けたアイテムを開発した。ヒトフェロモンを含んだスプレー式のミスト(芳香剤)で、「ふたりの距離をグッと近づける」とアピール。
相模ゴム工業は3月16日、新製品「ALL YOU NEED IS LOVE」を発表した。ヒトフェロモンを含んだスプレー式のミスト(芳香剤)で、「ふたりの距離をグッと近づける」とアピールする。3月28日に出荷を開始する。
相模ゴム工業の主力事業は「サガミオリジナル」シリーズなどの男性用避妊具。売上高の約7割が避妊具を中心としたヘルスケア事業によるものだ。しかし国内のコンドーム市場規模は少子高齢化、男性の「草食」化、女性の社会進出などからダウントレンドの状態にある。「爆買い」などの“特需”もあるが、各社は新製品の開発や市場の育成を大きな課題としている。
同社が2013年に行った調査によると、「セックスレスである」と感じているのは既婚者の55%、未婚で交際相手がいる男女でも29%だった。理由で男女ともにトップに挙がったのが「パートナーがその気になってくれない」だったという。
そこで相模ゴム工業は、「『パートナーをその気にさせたい』という人の背中を押す商品」をコンセプトに新商品を模索。男性フェロモン・女性フェロモンの有力候補として考えられている「アンドロスタジエノン」「エストラテトラエノール」を配合したミストの開発を開始した。
その他にもグレープフルーツ、ローズマリー、イランイランという香り成分が含まれており、3つのステージに香りが変化する。実際に吹きかけてみると、まず爽やかな香りが広がり、落ち着いた甘い香りに変わっていく。香りの選定にあたっては約20人の社員が評価を行い、最終的に女性社員全員が選んだ香りを採用したという。商品のキャッチコピーは「ちかごろ、どうもトキメキが足りない(泣)というふたりがラブラブになれる」だ。
「このミストで良い雰囲気を作り、セックスレス脱却やマンネリ解消をしてほしい。ターゲットは20〜40代の男女。売り上げの目標は、まず年間5000本を目指していきたい」(営業企画室山下博司室長)
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