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パナの宅配ボックス発売延期 需要急増で追いつかず:想定を超える受注
パナソニックの宅配ボックス「COMBO」の新シリーズが、急激な需要の増加に対応できないため発売を延期する。
パナソニックは3月28日、4月3日に発売予定だった住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」シリーズの新製品3種類の発売を延期し、6月1日から受注を始めると発表した。宅配ボックス市場の急激な需要増加に伴い、受注量が通常月の5倍以上に膨らみ、製品の供給が追い付かないためという。
発売を延期するのは、アパートの壁に取り付けるタイプの「COMBO-Maison(メゾン)」8種類、戸建住宅の壁に埋め込むタイプの「COMBO-int(イント)」1種類、戸建住宅の門柱などに取り付けるタイプの「COMBO-F(エフ)」1種類の計10種類。いずれも住宅と一体化し、郵便物と宅配物の両方を受け取れる構造になっている。
COMBOシリーズは再配達の削減を図って開発された宅配ボックスで、電気を使わずに施錠・押印できる点が特徴。昨年末に福井県あわら市で実施した実証実験では、宅配物の再配達率を従来の49%から8%へと削減することに成功していた。
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実証実験のコンセプト
16年4月から発売している、同シリーズの既製品「ミドルタイプ」「コンパクトタイプ」「ハーフタイプ」「スリムタイプ」に関しては、従来通り販売を継続するとしている。
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