恒例の「靴磨き入社式」 靴クリームのコロンブス:新入社員が先輩から伝授
靴クリームや靴用品メーカーのコロンブスが恒例の「靴磨き入社式」を実施。新卒社員4人、中途社員7人の合わせて11人が先輩社員から靴磨きを伝授され、ピカピカに革靴を磨き上げた。
靴クリームや靴用品メーカーのコロンブスは4月3日、先輩社員と新入社員がお互いの靴を磨く恒例の「靴磨き入社式」を実施した。新卒社員4人、中途社員7人の合わせて11人が先輩社員から靴磨きを伝授され、ピカピカに革靴を磨き上げた。
同社は1901年(明治34年)に創業し、48年に現社名に改めた老舗靴用品メーカー。売上高は65億5000万円(2016年6月時点)。
靴みがき入社式は71年から始まり、今年で45回目。自社製品に初めての仕事で触れてもらい、会社への愛着を生み出すとともに、商品を使って新入社員と先輩社員にコミュニケーションしてもらうのが狙いだ。
先輩社員と新入社員がペアを組み、まずは先輩社員が手本となり新入社員の靴を磨く。磨き終わったら、今度は新入社員が先輩社員の指導の下に靴を磨く。道具の使い方や、布の持ち方などを丁寧に指導する声が飛び交う。
新入社員に話を聞くと、「就職活動でこの企業に出会ってから靴磨きをやるようになった。自分の靴はやったことはあるが、人の靴をやるのは難しい。大事な靴を傷つけたりしないよう、前日に練習してきた」と緊張の面持ち。対する先輩社員は「頑張って練習してきてくれた。今回の靴磨きは80点。これからどんどんうまくなってほしい」とエールを送る。
服部達人社長も「かつては靴磨き入社式で先輩社員の靴を磨いた。緊張で手が震えた思い出がある」と笑いながら振り返る。「靴みがき入社式は社員にとっても自分たちの入社の時を思い出し、初心に帰るタイミングになっている。来年度以降も続けていきたい」という。
同社の年間提言は「新規開拓」。「これまで取り組んでこなかったことにチャレンジしたい年。新入社員は新しい感覚を持っているので、その感覚をそれぞれに前に出して、先輩たちに伝えていくようにしてほしい」(服部社長)。
関連記事
- 理想の上司、7連覇中の「天海」さんを破ったのは?
あなたにとって理想の上司は? 今春就職を予定している新卒の男女に聞いたところ、男性上司はお笑い芸人の「内村光良」がトップ。一方、女性上司は……。明治安田生命保険調べ。 - 新入社員が予想、30歳時の年収は?
新入社員は将来、自分がどのくらいの年収をもらえると思っているのだろうか。この春就職した新入社員に、30歳時点で自分がもらえそうな年収を聞いたところ……。三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ。 - “先行投資”でいい靴を買う 一流の人たちの共通点
私の知る限りトップと呼ばれる人たちはみな、“いい靴”を履いていらっしゃいます。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - 今からでも遅くない? 年収200万円と800万円の分かれ道
サラリーマンの給料が減っていく――。このような話を聞くと、不安を感じる人も多いのでは。人口減少などの影響を受け、大幅な経済成長が見込めない中で、私たちはどのように仕事をしていけばいいのか。リクルートでフェローとして活躍された藤原和博さんに聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.