キングジム、女性向けに新ブランド テーププリンタ発売:若い女性にも「テプラ」を
文具メーカーのキングジムが、女性向け文房具の新ブランド「HITOTOKI」を立ち上げた。第1弾として、テーププリンタ「こはる MP20」を発売する。
文具メーカーのキングジムは4月18日、女性向け文房具の新ブランド「HITOTOKI(ヒトトキ)」を立ち上げたと発表した。第1弾として、テーププリンタ「こはる MP20」を5月19日に発売する。価格は本体が6800円、専用のテープが380円(ともに税別)。初年度の販売目標は3万台。
10年に発売した「こはる MP10」の後継機。旧作はマスキングテープへの印刷のみ対応していたが、新作では耐水性のあるフィルムテープにも対応した点が特徴だ。印刷の向きを縦・横から選べる機能も新たに追加し、7種類のフォント、396種類の記号・絵文字、36種類のフレームが選択可能になったため、デザインのバリエーションに富んだテープが作成できる。
同社商品開発部の井上彩子さんは、「『MP20』は、北欧風の家をモチーフにした親しみやすいデザインを採用した。前作の『MP10』のユーザーは30〜40代の女性が多かったが、新作はもう少し若い層にも使っていただきたい」と話す。
現在、同社の女性向けテーププリンターは「ガーリー『テプラ』」(13年発売)「スケジュールシールプリンター“ひより”」(14年発売)などがあるが、男性ユーザーが多い主力製品の「テプラ」ほどの売り上げを得られていないという。
新ブランドの立ち上げで、より多くの女性顧客を獲得するのが狙いだ。今後、「暮らしのキロク」(15年発売)「KITTA(キッタ)」(16年発売)など既存の女性向け製品6種類をブランドに加え、パッケージをブランドロゴを入れたものにリニューアルして順次展開していく。
同社の亀田登信代表取締役は、「これまでは製品単体で知ってもらう機会が多かったが、これからはブランドとして知ってもらいたい。18年にはブランド全体で5億円の売り上げを目指す」と話す。今後は新製品を発表するなど販売促進活動に注力し、ゆくゆくは10億円を超える規模のブランドに育てていくという。
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