ニュース
江ノ電、近隣住民の「優先乗車」実験 GWに開催:証明書提示で構内に並べる
江ノ電と鎌倉市が、沿線住民の乗車を円滑化する社会実験を5月6日に開催する。GW中に観光客が殺到し、沿線住民の日常生活に影響が生じる状況を防ぐ狙い。
江ノ島電鉄(江ノ電)と鎌倉市は4月25日、沿線住民の乗車を円滑化する社会実験を5月6日の午前10時〜午後4時に行うと発表した。ゴールデンウイーク(GW)の混雑時に観光客が殺到して乗車しづらくなり、沿線住民の日常生活に影響が生じる状況を防ぐ狙いがある。
4月25日〜5月2日にかけて事前登録を受け付け、江ノ電の長谷駅〜腰越駅周辺に在住・在勤・在学する住民に「江ノ電沿線住民等証明書」を発行。実験当日、江ノ電鎌倉駅構外に行列ができた場合に、同証明書を提示した顧客を駅構内の行列の最後尾に案内する仕組みだ。
江ノ電の発表によると、GW中は全線で30分以上の待ち時間が予想されている。鎌倉市は「実験によって短縮される待ち時間は未知数」(交通計画課)としているが、良い結果が得られた場合は来年以降も実施する可能性があるという。
江ノ電は、実験を実施しない5月3〜5日は路線バスによる振り替え輸送を行い、混雑の緩和を図るとしている。
関連記事
- 過去最高! 新江ノ島水族館がV字回復したワケ
新江ノ島水族館(えのすい)の来場者数が好調だ。2004年にリニューアルしてから、来場者数は減少傾向だったのに、2014年にV字回復。翌年には、過去最高を記録した。ここ数年、えのすいで何が起きているのか。広報室長に話を聞いた。 - 小田急電鉄の強みから、何を学べるのか
東京山手線から放射状に各地へ向かっていく私鉄各社。どれも同じように見えるかもしれないが、それぞれの会社には異なる戦略があり、それに各社の強みをかけあわせ、鉄道事業を行っている。ビジネスパーソンは、私鉄各社から何を学ぶことができるのか。 - 東急・伊豆急が新観光列車「THE ROYAL EXPRESS」 伊豆観光の盛り上げ役に
伊豆急行と東急は、2017年夏に運行を開始する観光列車の名称「THE ROYAL EXPRESS」と車両デザインを発表。JR横浜駅と伊豆急下田駅をつなぐ豪華列車で、伊豆観光の活性化を目指す。 - 地方の観光地を衰退させたのは誰か
海はキレい、山はキレい、でも街が汚い……。有名な観光地でも、老朽化した建物が並んでいるところが日本中にある。政府は「観光立国」を目指すというが、寂れた風景を見るために外国人観光客はやって来るのだろうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.