ハウステンボスがスマホゲーム開発 来場者増狙う:世界観を再現
ハウステンボスがスマートフォン向けゲームアプリ事業に参入すると発表。テーマパークの世界観を融合したRPGゲーム「エアリアルレジェンズ」を近日中に配信する。
ハウステンボスは4月26日、スマートフォン向けゲームアプリ事業に参入すると発表した。テーマパークの世界観を融合したRPGゲーム「エアリアルレジェンズ」(近日配信予定)を通じ、来場者増加を狙う。今夏までに100万ダウンロードを目指す。
スマホ向けアプリ開発会社、グッドラックスリーと共同で開発した。ハウステンボスのキャラクターや、テーマパーク内にある建物(アトラクション)を登場させるなど、ハウステンボスの世界観を再現した。ユーザーは奪われた“王国”を奪還するため「敵」と戦いながら、ストーリーを進めて遊ぶ。無料で利用できる。
ハウステンボスの高田孝太郎経営企画室長は「スマホの登場でゲームを楽しむシーンは多様化している。スマホゲームを通じて日常的にハウステンボスの魅力を感じてもらうことで、ユーザーとの接点を強化し、来場者の増加につなげたい」と話す。
目標の100万ダウンロードを達成すれば、テーマパーク内でゲーム音楽と連動した記念花火を打ち上げるイベントを実施する予定。また、500万ダウンロードの達成で、テーマパーク内のエリア「ゲームの王国」に「エアリアルレジェンズ専用コーナー」を開設し、人気キャラクターのグッズ販売などを展開するとしている。
グッドラックスリーの井上和久CEOは「一度リリースして完成ではなく、今後も機能やコンテンツを拡張させていく」と説明する。
「まだゲーム内で再現できていないハウステンボスのエリアを、段階的に登場させていく。また、ゲームだけに終わらず、漫画やアニメなどさまざまなメディアでも展開していきたい」(井上氏)
ハウステンボスの澤田秀雄社長は「テーマパークと連動したスマホ向けゲームは世界で初めて。これまでと同様、常に新しい挑戦をし続けることで来場者を増やしていきたい」と語る。
「エアリアルレジェンズは当社が運営する『変なホテル』と同じように、変化し続けていく。テーマパークと連携し、『ポケモンGO』のようにAR(拡張現実)を活用した遊び方も検討している。最終的には海外でも配信し、海外からの来場者を今まで以上に増やしていきたい。国内だけのマーケットには期待できない。世界で展開しても勝ち残れる挑戦を今後も仕掛けていく」(澤田社長)
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