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トヨタなど、“つながるタクシー”実用化に向け実証実験:ビッグデータを取得・分析
トヨタ自動車、KDDI、東京ハイヤー・タクシー協会が、都内の500台のタクシーから走行データを取得する実証実験を始める。
トヨタ自動車、KDDI、東京ハイヤー・タクシー協会は4月25日、東京都内を走行するタクシーから走行データを収集する実証実験を始めると発表した。インターネットに接続可能で、顧客やドライバー向けに多様なサービスを提供する“つながるタクシー”の実用化が目的。
昭栄自動車(東京都足立区)や帝都自動車交通(東京都中央区)など、東京ハイヤー・タクシー協会の参画企業が提供する計500台のタクシーに、トヨタのドライブレコーダー「TransLog」を搭載。KDDIのLTEネットワークを通じて走行画像や車両データなどをリアルタイムで収集する。
収集したビッグデータをもとに、車線ごとの混雑状況や障害物の有無を反映したダイナミックマップ(自動運転用の3D地図)を生成する技術などの開発を目指すという。
トヨタとKDDIは2016年6月から協業し、コネクテッドカー(つながる車)用の通信プラットフォーム構築などに取り組んでいる。トヨタはこのほか、17年3月からNTTグループとも協業を開始。第5世代移動体通信技術(5G)や人工知能(AI)を活用したコネクテッドカー向けの技術開発に共同で取り組むなど、通信大手との連携を進めている。
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