イチローは本当に衰えているのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)
マイアミ・マーリンズに在籍するイチロー外野手のバットから快音がなかなか響き渡らない。一部メディアからは「イチロー限界説」が報じられているが、本当にそうなのか。マーリンズのマッティングリー監督によると……。
日本が誇る天才バットマンがスランプにあえいでいる。メジャーリーグのマイアミ・マーリンズに在籍するイチロー外野手のバットから快音がなかなか響き渡らない。
4月最後の試合となった30日(日本時間5月1日)、本拠地マーリンズ・パークでのピッツバーグ・パイレーツ戦もベンチスタート。試合前にはメジャー通算3000本安打達成の記念セレモニーが行われ、第1回WBCで日本代表の監督を務めたソフトバンク・王貞治会長からのビデオメッセージが球場内の電光掲示板に映し出されるサプライズ演出もあり、主役のイチローは地元ファンから万雷のスタンディングベーションで祝福されていた。
試合では1点リードの6回二死一塁から代打で打席に立ち、四球を選んで出塁。それまで7打席連続無安打が続いていた悪い流れには安打こそ出なかったものの一応歯止めをかける形になったが、今季の4月終了時点の成績は19試合に出場してわずか27打数4安打、打率も1割4分8厘。本塁打と打点はともに「1」と、こちらも非常に寂しい数字だ。
ちなみに昨季2016年の4月終了時点の成績は17試合に出場して本塁打こそ1本も出なかったものの、30打数10安打、打率も3割3分3厘と上々の数字だった。4月の先発出場回数は昨季が6試合で今季が5試合と大差がなく、基本的に代打で打席に立つケースが多い点は去年も今年も同じだ。
どうしてここまで数字が下がってしまっているのか。最近、日本の一部メディアの間で指摘されているのが「衰え」だ。天才バットマンも今年10月で44歳を迎える。そうした加齢による肉体面での劣化がイチローの類稀な打撃技術の足かせとなってしまっているとささやかれているのである。
「バッティングに必要な動体視力が、いよいよ深刻な数値にまで落ち込んでいる」「筋力がかなりの勢いで低下し、同時に持ち前の俊敏さまで失われつつある」などと前出の一部メディアは有識者からの論評コメントを引き出し、誌上でイチロー限界説を唱え始めている。
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